成犬から犬を飼う

前回の続きで、クッチが到着してからのことを記録しておきたいと思う。
無事に空港でピックアップして、我が家へ到着。元々室内で飼われていたらしいが、排泄を室内で出来るかどうかは不明だったのだが一応トイレ付のサークルを用意しておいた。が、結局トイレでは一度も排泄せず。粗相も我が家に来た日にオシッコを庭でさせて安心していたらウンチをしてしまったのと翌日雨だったのでオシッコに出すタイミングを逃してしまった時の２回のみ。それ以降は一度も粗相はない。
元々外排泄だったようなので、推定１０才の今更室内でのトイレトレーニングはストレスが掛かるから、そのまま外排泄に。今では結構長い時間でも我慢出来るので特に問題はない。

Juraとはしばらくはサークル越しにしか会わせなかった。サークル越しでもJuraは最初は「何だ、お前！誰だ？」状態。Juraが唸るとクッチも負けてないのでそのまま普通には会わせられない。まぁJuraがすんなり受け入れるとは最初から思っていなかったので、時間を掛ければいいし、最悪別々の生活でも構わないと思っていた。

庭で会わせたり、お友達犬が遊びに来た時にどさくさに紛れて一緒にいさせたり、色々な経験をさせつつ、一緒の時間を作っていき今では何か特別なきっかけがない限りは問題ない。揉める時はいつもJuraからなので、Juraが文句を言わなければ問題ないのだが、気の強いJuraは油断出来ないので基本的に私の管理下以外では一緒にフリーにすることはない。とはいえ、今まで揉めたと言っても口げんかのような感じで、ケガするどころか、止めてからチェックしてもクッチにヨダレすらついていないのでガウガウ言い合っているだけなのだが。クッチも引けばいいのに、やられるとキャーキャー大騒ぎをするので、すごい大喧嘩のような感じになってしまうのだ。知らない人が見たら、びっくりするだろう。

成犬から犬を飼うのは初めてだったが、過去にどういう生活だったのか分からない面はあっても子犬から飼うよりもずっと楽だと思った。
我が家に来た当初は結構な要求吠え(特に夕食の支度をしている最中)だったのだか、それも収まり(もちろん練習はした)、キッチンには入ってはイケナイというルールも覚え、シニアだから覚えられないなんてことは全くない！と証明してくれた。
犬の新たな環境への適応能力は本当に高い。頭が固くなりつつある私よりもずっとクッチの方が柔軟だと思う。

ちなみに現在はフィラリア薬(毎月１回)を一年中飲ませ、時々獣医さんのところに行って心音のチェックをしてもらっている。また、いつからかは分からないのだが、我が家に来た時から尿漏れ(無意識にちょっとだけ出てしまう)がある位で心臓の薬もまだ飲ませていない。尿漏れもベッドカバーの替えを多くしたり、すぐに替えられるようにタオルを敷いたりなど工夫はしているが老犬になってくれば多かれ少なかれ色々あるうちのひとつだろうと思っている。

変えられることも変えられないこともあるが、子犬に全て一から教えていくことを考えれば楽なことが多いと思う。子犬から飼わないと可愛くないなんてことは、全くない。それだけは今、断言できる。

犬を飼い始める時にどこから迎えるかと聞かれて、選択肢の中に保護施設(シェルター)が思い浮かぶだろうか？選択するしないに係わらず、誰の選択肢の中にも思い浮かぶようになればいいなぁと思う。子犬から１５年以上飼うことは考えられない場合でも老犬という選択肢もあると知って頂ければと思う。